「多摩地域公共図書館蔵書確認システム(通称:TAMALAS)」は、多摩地域図書館の図書の所蔵状況を検索するシステムです。システムは多摩デポと(株)カーリル(代表:吉本龍司氏)との共同研究の成果で、多摩地域全体の図書館で所蔵冊数が残り2冊
以下となったISBNがある資料を効果的に検索するために開発したものです。多摩地域と合わせて東京都立図書館、国立国会図書館、たましん歴史資料室の所蔵も検索されます。
このシステムは、「TAMALAS個別処理システム」と「TAMALAS一括処理システム」で構成されています。
「TAMALAS個別処理システム」は、多摩地域の所蔵状況を確認したい資料のISBNを一冊ごとに入力して、検索結果を瞬時に画面表示するシステムです。
「TAMALAS一括処理システム」は、大量の資料を一括して検索し、その結果を帳票に出力するシステムです。多摩地域市町村立図書館に事前登録の上、お使いいただいております。ぜひご利用ください。
ご利用になっての感想や意見、質問や疑問などをぜひお寄せ下さい。 具体的なご意見をいただくことで、図書館現場で実際に使っていただけるシステムに改良をしていきます。
ご意見は多摩デポへお願いいたします。
※公益財団法人たましん地域文化財団歴史資料室とは
多摩の歴史・文化に関する地域資料を長年かけて収集し、図書、雑誌、絵葉書、チラシ、写真などを分類・整理して、広く一般市民や研究者の方々へ公開しています。 約25,300冊の図書があり、そのうちISBNのある図書は約1,600冊です。また、季刊の郷土誌『多摩のあゆみ』を編集、発行しています。
詳しくは、
たましん地域文化財団HPで。
「TAMALASにたましん歴史資料室を追加」チラシはこちらから
調べたい本のISBNを入力するだけです。バーコードリーダーでも、手入力でもできます。
どなたでもご利用いただけます。
カーリルのTAMALAS個別処理システム サイトはこちらから(外部サイトへ移動します)
「多摩地域公共図書館蔵書確認システム(略称:TAMALAS)個別処理システム」活用マニュアル 221KB
ISBNをキーとしてエクセルデータでの大量処理が可能です。多摩地域公立図書館が登録制で利用できます。
申請・利用の詳細は
こちらをご覧ください。
カーリルのTAMALAS一括処理システム サイトはこちらから(外部サイトへ移動します)
「多摩地域公共図書館蔵書確認システム(略称:TAMALAS)一括処理システム」活用マニュアル 598KB
共同研究報告
2014年
5月 総会にて2014年度の多摩デポ事業計画として、共同保存図書館の準備作業として多摩地域で最後の2冊に該当する資料のデータベース化を提案
10月29日 (株)カーリル(代表:吉本龍司氏)と共同研究に関する協定を締結
共同研究の内容と研究成果の活用として、主な内容は以下のとおりです。
(1)公共図書館における資料の検索と同定、保存のための新たな技術の開発
(2)その他、新たな図書館サービスに関わる研究
(3)研究の成果を活用して図書館支援を行うこと
当面は多摩地域が所蔵するISBN付き資料で最後の2冊になっている資料のデータベース化を進める方針として、これ以後、月1回のペースで運用会議を持つ。
2015年
3月3日 経済産業省主催、日本情報経済社会推進協会募集の
「オープンデータ・ビジネス・コンペティション」に応募 最終10候補作に残る。
4月23日 東京都市町村立図書館長協議会プロジェクトで説明
5月17日 総会 吉本龍司氏 記念講演:ビッグデータで見えてくる多摩地域図書館 ―多摩地域の図書館の蔵書データを斬新な方法で有効活用します
7月15日 東京都市町村立図書館長協議会にて説明会
進めた協議と主な作業
・ISBN付資料データを国立国会図書館及び国立情報学研究所のデータベースから抽出
・上記の多摩地域の所蔵データとの照合
・カーリルの検索結果を都立図書館統合検索で精度調査
・検索窓の仕様について
2016年
3月21日 中間報告会
詳しくはこちらから
改良点
2020年10月 改良点
国立国会図書館の所蔵の有無も確認できるようになりました。自館では除籍候補になった資料のうち、希少性を確認したり、国立国会図書館に所蔵がない場合には国立国会図書館への提供を考えていただくことが、簡便にできるようになりました。
ご案内のチラシは
こちらから。
2017年4月 改良点
TAMALASの検索でラストワンツーとなった資料のタイトル及び所蔵自治体名を抜き出し、結果をプリントアウトできる機能が追加されました。TAMALAS画面で「すべて表示」と「ラストワンツーにしぼり込む」が選べます。
多摩デポ通信第42号6ページに記事があります。
2016年10月 改良点
詳しくは多摩デポ通信第40号7ページをご覧ください。
・書名が出るようになりました。
・多摩地域で最後の2冊以下の場合は、警告音が鳴ります。
・ISBNの入力間違い・不正やシステム更新中などでエラーになった自治体などが分かりやすくなりました。
1.
「共同保存図書館実現に向けた多摩デポとカーリルの共同研究」 齊藤誠一 『カレントアウェアネス‐E』281 2015年5月21日
2.
「ビッグデータで見えてくる多摩地域図書館」吉本龍司 『出版ニュース』2015年7月上旬号
3.中間報告会配布資料ー1
「多摩バーチャルデポジットライブラリー」吉本龍司氏((株)カーリル・代表取締役)
4.中間報告会配布資料−2
ここまで進んだバーチャル共同保存図書館 齊藤誠一(多摩デポ理事)
5.中間報告会配布資料−3
カーリルの検索システムの精度調査の結果報告 齊藤誠一(多摩デポ理事)
6.中間報告会配布資料ー4
多摩地域の動き 館長会共同利用保存プロジェクトの報告書から 中川恭一(多摩デポ事務局員)
7.中間報告会配布資料ー5
多摩地域の動き 借用件数データ 中川恭一(多摩デポ事務局員)
8.
「オープンデータの活用で、地域の図書館が所蔵する貴重な1冊を効率的に保存」鷹野凌 INTERNET watch 2016年3月31日
多摩地域各自治体の図書館にご協力をいただき、今年3月に「多摩地域公共図書館蔵書確認システム(TAMALAS)『個別処理システム』の活用に関する調査」を行いました。
ご協力いただいた各図書館には、その結果の速報を5月にお送りしましたが、調査の各項目に対しては実際に使われている各館から、さまざまなご意見、質問、疑問等をいただいていました。大変もっともな指摘も多く、時間をかけて検討いたしました。
検討結果は、現時点での特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩の見解として、8月20日付けで各図書館にお送りしました。 その文書を公開します。