デポジット・ライブラリー(保存図書館 deposit library)の略。
設置主体を異にする複数の図書館が、それぞれで所蔵が困難になった資料を一ヶ所に集め、共同で保存する仕組み。書誌・所蔵情報の管理と提供を行い、物流システムを保障して、各図書館の求めに応じて利用者が必要とする資料を貸し出す保存センター。
共同保存図書館を知るための資料
多摩地域から東京の図書館を考えるプロジェクト 編
多摩地域の図書館をむすび育てる会 発行
2003年9月刊行
本文はこちらから(PDF 2097KB)
当NPO法人誕生のきっかけとなった運動の到達点
「はじめに」より
「2001年度末、都教委で検討された「都立図書館あり方検討委員会報告」に盛り込まれた再編計画の見直しを求めていたわたしたちは、東京都・都立図書館がこの方針を撤回しない以上、独自の方針を立てる必要性を痛感し、都立図書館に代わる第二線図書館を構想する道を選び、本プロジェクトによって2002年10月から対応案の検討に入りました。その後、2003年1月に中間報告を発表し、多摩地域の4か所で説明会を実施し、参加していただいた市民、図書館職員からの意見を集約し、検討を重ねました。ここでわたしたちは、新たな第二線図書館として、多摩から発し、全都等へ及ぼしていく、デポジット・ライブラリーの基本的な考え方や運営体制について報告し、その実現に向けた方向性を提案します。」
『東京にデポジット・ライブラリーを 多摩発、共同保存図書館基本構想』
多摩地域の図書館をむすび育てる会 編著
ポット出版
定価:1,600円 + 税
ISBN978-4-939015-57-1(4-939015-57-2) C0000
四六判 / 192ページ /並製
[2003年12月刊行]
上記の報告書を広く普及するために、コンパクトなサイズにした出版物
内容紹介
東京・多摩に新しい図書館が生まれようとしている。市区町村図書館からあふれ出した本を、共同で選択・保存する、図書館=デポジット・ライブラリー。
財政難から都立図書館の運営方針が変更され、複本の廃棄、永久保存の見直しなど進めらている。その失われた機能を、市民と図書館員の手で、NPOとして実現しようとしているのが、この共同保存図書館だ。
市民の手で地域を治める=地方自治をより発展させる視点も持ちながら、図書館という具体的なサービスを進める試み、本書は、市民と図書館員がつくった提案を紹介している。
立ち読みはこちらから google Booksにリンクします。
『多摩地域における共同利用図書館検討調査報告書』
東京都市町村立図書館長協議会により東京都市長会・多摩島しょ広域連携活動助成事業として『多摩地域における共同利用図書館検討調査報告書』(平成20年3月)がまとめられました。
『多摩地域における共同利用図書館検討調査 (概要版)』・・・(PDF 497KB)
『多摩地域における共同利用図書館検討調査 (報告書)』・・・(PDF 7787KB)
『「多摩の共同保存のいままでとこれから」記録および資料集』
特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩 2012年度総会記念パネルディスカッション
2001年9月の都立多摩図書館所蔵資料の突然の大量一括廃棄に疑義を呈し、本NPO法人の前身となる活動を始めて十年となるのを機に、活動の原点を確認し、今後の活動の契機にしたいと、2012年5月の総会ではシンポジウムを開催しました。発端となった都立図書館資料の14万冊廃棄問題、それを受けての東京都市町村立図書館長協議会の動きと町田市立図書館の5万冊預かりの経過、そして、さらに整理後、八王子市立図書館の多摩地域資料一括受入れした状況を直接の関係者が語り、さらに現状について討論して共通認識を持つことができました。
シンポジウム当日の記録としてだけでなく、資料集としても使えるように内容を充実させました。冊子体を180部作製し、会員と多摩地域の市町村立図書館等に配布しました。
総会記念パネルディスカッション記録及び資料集 全文 (PDF 2586KB)
総会記念パネル記録集表紙・目次 (PDF 7787KB)
「「2012年総会記念シンポジウム『多摩の共同保存のいままでとこれから』記録および資料集」の刊行に当たって」 (PDF 7787KB)特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩 理事長 座間直壮 p.1-2
「東京都立図書館の動向から見る共同保存」 元東京都立図書館 雨谷逸枝 p.3-16 (PDF 7787KB)
「町田市立図書館が5万冊預かった理由」元町田市立図書館 手嶋孝典 p.17-22 (PDF 7787KB)
「多摩地域資料受け入れまでの経過と現状報告」八王子市立図書館 中村照雄 p.23-29 (PDF 7787KB)
パネルディスカッション追加質疑 p.30-35 (PDF 7787KB)
【巻末資料】 p.36-41 (PDF 7787KB)
・2009年10月9日付 都立中央図書館から市町村立図書館(中心館)長宛「都立図書館資料の再活用について(通知)」
・2009年10月26日付 NPO法人多摩デポから都立中央図書館長宛 「都立多摩図書館で所蔵していた地域資料等の処分について(要望)」
・2009年10月27日付 NPO法人多摩デポから館長協議会会長宛 「都立多摩図書館で所蔵していた地域資料等の処分について(お願い)」
・2010年3月2日付 NPO法人多摩デポ 「都立多摩図書館で所蔵していた地域資料の処分問題に関する多摩デポの見解」
・2010年5月12日付 東京都市町村立図書館長協議会三役会 「都立図書館多摩地域資料再活用問題への館長協議会の取り組み経過報告」